住宅ログ[15]そろそろ土地を契約せねば
土地について不動産屋のT氏を介し交渉をすすめる。
現状だと大きな木が斜面に多数生えており伐採伐根に費用がかかるのは確実。
なので、その業者見積りや費用負担に関して詰めていく。
同時に交渉もしてみる。
T氏の感触だと地主は特に売買を急ぐ様子はなく、
価格交渉や整地の費用交渉に関しては、
「価格はこれより下げれないが、伐採費用を折半なら~」
と悪くない感触。
T氏からは定期的に連絡をもらい、こちらの近況を伝え地主にも共有してもらう。
マメにコンタクトを取って様子を確認してくれるとの事。
何かあればすぐに連絡をもらうよう依頼しておく。
そうしてA社をメインに進めながら数ヶ月が過ぎた。
その間にいくつ希望する地域で土地は出たが、どれもイマイチでスルーしていた。
現在の候補地について再確認。
メリットは?
①アクセス超抜群な立地
・妻職場、妻実家、小・中学校まで徒歩10分以内
・建設予定の大型スーパー徒歩3分
・コンビニ10秒(目の前)
全て徒歩で1キロ範囲、バス停もすぐそこにある。
国道までも3キロで車で5分程度。
②坪単価が地域の相場より5万ほど低い
③おそらく手放すことになっても今より価値は上がる
では、デメリットは?
④整地に1,000万弱
⑤景色は悪い(後ろは民家、前は雑木林)
⑥交通量の多い県道から50m、前がコンビニで騒音の可能性
⑦景観条例?で制約がある(色とか高さとか)
⑧虫が多い
⑨隣が廃墟のようなコンクリ倉庫(死体ありそう)
メリットを考えると⑤~⑨は相殺できる。
④である。これに尽きる。
盛り土で擁壁と地盤補強か、
いずれにせよ約1,000万。
新車2台分、中古車なら3台は買える。
あるいは水回り全部パナのLクラスにもできる。
というより部屋大きくしたり増やせるのでは?
○○や△△も余裕でできるな~、etc・・・・。
この考えがあり契約を決意できずにいた。
悪あがきするように何社も相談したが起死回生の案が出てくることはなく、
やる事は同じで費用が微妙に変わるぐらい。
腹を括って買うか?契約を見送るか?
悩んでいるところに父よりメールが入る。
住宅ログ[14]設備を学ぶ
A社をメインにすすめながら、他社の相談会だったり、設備関連のショールームに足を運んでみる。
各社、特徴やこだわり、丁寧に説明してくれてメリットを説明してくる。
何社か回ってるうちに、Panasonic、タカラスタンダード、LIXIL、TOTOといった主要メーカーの設備の知識も少しついてくる。
(ちなみにこの頃はサンワカンパニーやアイカなどのブランドはまったく知らなかった)
タカラはホーロー、耐久性と掃除のしやすさ、
Panasonicはスゴピカ素材や樹脂製のアラウーノ、先進的、
TOTOは高いがネオレストとサザナは鉄板、間違いない、
LIXILはエコカラットやサティス、各メーカーの集合体、
などなど。
そして各社ごとに同じ意見だったり、違う意見だったり。
さらに各社(建築会社)の各メーカーでの「標準仕様」がある。
例えば、
A社のパナの標準はコレコレコレ、
B社のパナの標準はコレコレコレ、
といった具合。
さらにさらに悩ましいのが、
「キッチン、お風呂、トイレ、洗面のメーカーを統一したら無料でオプションやグレードアップがある」
という事。
タカラで揃えたら洗面台周りのホーローパネルまで施工とか、トイレがタンクレスにグレードアップとか。
Panasonicで揃えたらキッチンパネルの色がワンランク上のグレードまで選べるとか、浴室乾燥機がグレードアップするとか。
他にも照明、床、壁紙、窓と決めないといけない。
ここでふと、
「パナだけで家建つんじゃね?床も照明も家電も全部あるし。考えたらパナホームだもんな。全てパナ製品にしたら価格も抑えられないかな?」
と気づく。
ソーラー機器だったり、エコキュートだったりパナ製品は多岐にわたる。
圧倒的なまでに。
パナは後ほど大きく関わってくることになる。
住宅ログ[13]C社のプラン
前回から数日後、C社のK氏よりメール。
さっそく間取りと概算見積りを作成したとの事。
過度な期待はしないよう自分に言い聞かせ、妻と一緒にC社へ。
K氏:
「まずは間取りから、こちらになります」
俺&妻:
「おぉ~。」
これは、イイんでない?
通りに面した道路側から並列で2台ガレージ、そのままガレージ内に面した玄関を入ると階段と1部屋、回り階段を上がりコンパクトにリビングキッチン、トイレにお風呂、部屋が2つ。
帰ってきてからの動線が想像できる。
K氏:
「家具等を当てはめてくと、だいたいこんなイメージかと思います。」
そう言ってK氏が出した別の間取り図を見て、「ん?」となる。
階段あがってイキナリのソファー、テーブルにTVボード1人掛けソファー。
ダイニングテーブルがペニンシュラキッチンにベタ付けだが、リビングテーブルとの動線どころではなく隙間をぬうような歩き方になる。
間取りだけ見て数字まで見れてなかった、コンパクトというか小さいのだ。
よく見ていくと、ガレージも2台並列だがギリギリのサイズ、トイレの広さや階段の幅など少し小さめな気がする。
K氏:
「1階部分でお金がかかり、予算の残りで2階を作っています。それで少し小さくなってコンパクト感はありますが、リビングから道路側に窓を配置して開放感を持たせてます。」
なるほど。
うーん、間取りとしては悪くないんだが。
小さいのが気になる。
もちろん維持や老後を考えたらコンパクトな家は悪くない、が。
K氏:
「それから、概算見積りになります。諸費用や地盤改良の概算見積りも含めてます。」
俺:
「(ぐわ~高い)なるほど、わかりました」
間取りは良かったのだが、全体的に小さいのと設備等を考え、坪単価で計算したとき今までもらったプランの中で一番高かった。
これだと今のアパートに毛が生えて1部屋増えたぐらい。
K氏に礼を伝え、その日は帰宅。
妻と相談し、C社、D社は見送ることに。
A社、B社ともう少し相談しながら別の会社の完成見学会や相談会も行ってみようと方針が決まる。
住宅ログ[12]C社と会ってみる
D社との対応から数日後、スマホに知らない番号から着信。
一旦、見送り留守電へ。
留守電:
「C社の代表のKです。メールありがとうございます。一度、会ってお話しできればと思いますので、ご都合のよろしい時に連絡ください。お待ちしております。」
すぐにコールバックし相談日を決める。
当日、知っている事務所とは別の新しい事務所があるとの事で、そちらで初対面。
C社が建てたアパートの1室、造作のドアやキッチン背面収納、カウンターがシンプルでキレイな2LDK。個室は別のスタッフが仕事しており、リビングスペースに案内される。大きな壁掛けテレビに事前に送ったメールや画像が表示されている。
K氏:
「メールありがとうございました。プランニングさせていただくうえで、何点か確認させてもらいたいので、よろしくお願いします。」
いかにも今時の設計士といったデニムに白シャツの代表が対応してくれた。
K氏:
「さっき土地をみてきました。面白い土地ですね。高低差をいかしたプランニングを思いつきますが、まずは予算や希望から確認したいです。」
どんな雰囲気の家にしたいのか、どんな機能や設備が欲しいのかを伝える。
数日中に間取りと概算見積りを作成してるとの事でこの日は終了。
建築事務所なので、少し高いだろうなと期待せずに待つことにする。