Chief Log

30代課長のログ

住宅ログ[11]D社と相談

有給消化しD社へ。

同級生から紹介された営業M氏はとても丁寧で話やすい方でだった。

そしてイキナリ社長が会議室に入ってきて地元ネタで話しかけてくる。

 

社長:

「〇〇さんとこもウチが建てさせてもらったよ」

「△△さんもこの間相談にきてたけど、同い年ぐらいじゃない?」

 

なかなかの地元ネタで盛り上がる。

10分ほど世間話をして、社長も一緒にプラン説明へ。

 

M氏: 

「事前に現場見てきました。メールに書いてたように、外構工事が費用がかかりますね。盛っても削っても。ウチでコストダウンを提案できるとしたら、まず木造建てにします。そしてガレージはRCの混構造でプランニングになると思います。」

 

俺:「混構造ってのは?」

 

M氏:

「たとえば下のガレージをRC造で、上に鉄骨や木造で部屋を作る感じです。このRC造で後ろの道を支持しつつ、ガレージと倉庫だったり部屋を。で、RCの上に平屋を乗せるイメージです。」

 

俺:「なるほど。そういう造り方もあるんですね。」

 

M氏:

「実際に混構造で建てた物件が近くにありますが、見に行きますか?」

 

俺:「ぜひお願いします」

 

というワケで早速見学へ。

 

だいたいの場所を確認していたのだが、「もしかしてアレかな?」という物件が見えてくる。

 

近づくにつれ不安は高まり、目の前で停車した瞬間に落胆へと変わった。

 

M氏:

「ここは土地が丘の高い部分だったので、下の道にあわせるために車庫はレベルをあわせてます。なので下はRCでガレージを作って箱にして、その上に木造平屋ですね。外階段になりますが。」

 

俺:「なるほどー(外階段はちょっとなぁ)」

 

もう一軒、通常の木造平屋を見せてもらった。

 

俺:「なるほどですねー(D社は好みと違うなぁ)

 

誤解を恐れず言えば「普通の家」なのである。

長方形で三角屋根。サザエさん

自由設計とは言ってたが、これは規格住宅レベルだろう。

家に対してこだわらない、

住めればいい、

どうせ中から外観はわからない、

不便じゃなくて高くなければ、

って人ならOKだろう。

エアコン室外機も通りに面して設置されている。

 

M氏の対応は良かっただけに残念だが、D社はここで脱落と決め解散した。

 

なかなか光が見えてこない。

住宅ログ[10]C社・D社にも相談

A社・B社のプランに正直、気落ちしながらも行動する。

 

少し考え地元のC社・D社にも相談してみようと決めた。

 

C社はこんなとこに建築士事務所あったっけ?ってぐらい知らなかったが、僕が生まれた頃からあり、しかも今のアパートから歩いて5分のところ事務所があった。

さらに実家の向かいの家はC社であったことも判明。

 

D社もこれまた近所の、なんとなくこの通りに土建屋あったなって記憶の会社。

こちらは不動産屋の同級生から営業を紹介してもらった。

 

電話だと上手く伝えられそうにないので、両社に一度メールをした。

幸い、数日後にはそれぞれ話を聞かせてほしいと言ってもらえた。

土地の図面や希望の外観スケッチ等を先にメールで送信し、プランができ次第会って話をする流れになった。

 

依頼してから約2週間、先にD社から見積りプラン完成の連絡がくる。

住宅ログ[9]暗中模索

A社、B社のプランで購入検討中の土地は外構工事費がかかる事が判明。

 

それぞれ違うアプローチで建てながらも、

外構工事費は同じぐらいかかってしまっている。

 

どうすればいいか?

 

①要望を見直す(設備や間取りを削る)

 ⇒ 部屋数は最低数で、設備も標準仕様で金額は出されている。

   ガレージや和室といった要望はほとんど実現されてない。

 

②予算を見直す

 ⇒ 今と同じ生活水準を維持しつつ、もう少し予算は増やせる。

 

③別業者にも依頼してみる

 ⇒ もしかしたら別の方法で外構工事費を抑えたプランができるかもしれない

 

④土地購入を見送る

 ⇒ 現時点でも非常に便利な土地、将来的にも価値がある場所。

   ここより立地条件が良い土地はおそらく出てこないと思われる。  

 

不動産屋の同級生にも現況を報告し、少し待ってもらうよう地主にも伝えてもらう。

地主は特別急いでいないので大丈夫と言ってもらえたらしい。 

 

まずは①と③、それから②の流れで動くと決めた。

構造や設備についても再度調べ直す。

業者にメールで相談、プランニングが可能かを問い合わせる。

完成見学会で現況を伝え、プラン作成できるか相談もした。

 

起死回生のプランが出ないか、可能性は低いがモチベーションを維持するためにとにかく行動する。

住宅ログ[8]B社プラン1発目

A社から遅れること数日、B社から連絡。

完成見学会も兼ねてプラン提示したいとのこと。

 

当日、見学した家も間取りが良くできていて、期待を胸に部屋に案内される。

 

しかし、資料をもらう前にN氏から言われる。

 

「申し訳ありません、最初に伝えさせてください。予算をオーバーしてます。契約の可能性が低いと思われるので、設計は動かさず営業サイドで見積を作成しています。外観まで作成もできていません。申し訳ありません。」

 

増税前で駆け込み契約が多く、現場はフル稼働で職人が足りない状況。

社としては無理な契約はせず、納期を守るのが最重要方針だと教えてくれた。

 

「そうですか、、、無茶言って申し訳ありません。でも、ありがとうございます。」

 

そしてB社の間取りと見積を見せてもらう。

おお!コレはいい。

玄関の向きはA社と同じだが、位置をズラし、リビングを中心に部屋を配置、水回りを上手く並べてまとめ、小さく和室もある。

今まで見学させてもらったB社の家と基本が一緒で、極力無駄なく配置されている。

トイレも2つ、玄関近くと奥にプライベート用で上手く作られている。

和室とトイレの希望はクリアされており、間取りはできていた。

 

そして肝心な見積りの金額。

 

・・・・500万近くオーバーしていた。

坪単価はA社より高い。

 

で、土地はどうしたか?

A社と正反対で前の道に高さを合わせるよう切り崩されていた。

なぜ切り崩したのか?

理由はA社のように土地を造成すると擁壁と地盤補強に金がかかるとの事。 

そこはすぐ理解できた。

が、待てよ?擁壁はないのに何故にこんなに高い?

 

理由は後ろの道にあった。

切り崩すと道が崩落する恐れがあるので、それを支える矢板工事と言われる補強工事が必要になるとのこと。その費用が予算の1/3を占めていた。

 

これだと後ろの道からは崖下の家、見下ろされる形になる。

うーん。

 

「今回はこのような見積りになりますが、気になる事があればいつでも連絡ください。あと、もし他社に決まった場合でも連絡だけ頂ければと思います。」

 

N氏に礼を伝え、その日は帰宅。

 

どうやっても金がかかる土地なのか、計画が暗礁に乗り上げた気がした。

住宅ログ[7]A社1発目プラン②

前回の続き

 

予算いっぱい使って建売のような外観間取りプランをもらい唖然とする。

 

そして外構地盤造成費用で700万近い見積りがあったのでその説明を受ける。

 

まず、後ろの土地に合わせるとなると2500mm盛土して土地を造らなければならず、

その擁壁工事の費用が最大の要因となっていた。

 

さらに、地盤補強のパイルや構造物申請費用もかかるので、

強度が出なければ、1000万超える可能性を覚悟して欲しいと言われる。

 

土地を整えるのにそんなに費用が掛かるとは思ってなかった。 

この時点で、追加しようと思っていたプランが消し飛んでいく。

 

前の道に高さをあわせると、後ろの道から見下ろされてプライバシーがないのと、

前の道からも丸見えになってしまうのは素人でも想像がつく。

 

この土地を予算の都合がつかずに見送ったという不動産屋の話を思いだす。

 

A社担当には、まず土地にかかる費用を抑える方法が提案できないか依頼、そのうえで現在のプランの間取りの修正を伝え、その日は終了となった。

 

いきなり難題が発生し不安になる。

住宅ログ[6]A社1発目プラン①

A社から連絡があり、早速プランと見積りができたとのこと。

 

妙に早いけど大丈夫かと思いながらも礼を伝え、さっそく会う日程を調整する。

 

そしてプラン発表の日、A社展示場へ。

 

営業が出したA3カラー資料の表紙の家を見た瞬間に嫌な予感がした。

いや、この外観はないよな、きっと表紙のテンプレートで中は違うんだろう。

 

表紙をめくって話を始めてくれた、

 

と、思いきやそのまま表紙を指差しながら外観説明が始まる。

 

ちょっ、待てい!

マジか!?だから待て!!

動くな!

動くな!!

ない!!コレはない!!

 

これじゃそのへんの土地付き建売とかわらんゾ。

 

という心の声はもちろん届かず説明が続く。

 

土地の個性を活かした面白いプランを出してくるかと思ったが拍子抜け。

要望は盛り込まれているが、それだけで言われた事はやりましたという感じ。

余裕が全く感じられない。

いくらローコストとはいえ動線とか考えたか?これ?

 

間取り図や外観図を見せてもらいながら営業の説明が進むが、まったく頭に入らない。

そしてようやく見積りの確認。

 

なんじゃこりゃ、なんでこの家がこんな高いの!?

 

見積書を見ると基本スペックで構成されており、

特別高い設備があるわけでもない。

坪単価も確かに安い。

なぜだ??もう一度上から順に確認する。

ん?この700万近い項目はなんだ?外構地盤造成費?

 

A社営業「驚かれてますね。説明させてください。」

 

続く

住宅ログ[5]各社へ見積を依頼

土地を仮押さえしたので、2社ほど見積もりを依頼する。

どちらも地元大手で自社で全てを完結させている工務店

 

・A社

同僚も2名、ここで建てた地元大手。安さならここ一択と言われる。

坪単価が圧倒的に安く、ローコスト住宅を多く建設している。

デフォルトの外観が似ているのでA社の家と当てやすい。

営業U氏は良い人なのだが、少し話のリズムがあわない。

質問の回答が若干ズレてたりする、が、憎めない人。 

 

・B社

こちらも地元大手。

同僚よりA社より高いと情報有。

完成見学会で見た間取りは上手く、センスも好み。

また、担当してくれた営業のN氏の対応が◎。

ハッキリしていて含みをもたさない話はとてもわかりやすく、信頼できる。

 

各社に伝えた要望は、

・予算

・3LDK

・並列2台の屋根付き駐車場

・駐車場から玄関まで濡れないのが理想

・子ども部屋は5帖程度で間仕切り壁が取外しできる壁

・トイレを2つ

・洗面所と脱衣所は別

・前後の道からプライバシー保護

 

で、可能であれば、

・シューズクローク

・ウォークインクローゼット

・4LDK、もしくは和室(畳スペース)

・ガレージに倉庫

 

というふうに伝える。

「プロが作る自分の家の間取り」にワクワクしながら連絡を待つ。

 

そして各社プランが出てきた。

が、間取りの難しさに直面することになる。