住宅ログ[8]B社プラン1発目
A社から遅れること数日、B社から連絡。
完成見学会も兼ねてプラン提示したいとのこと。
当日、見学した家も間取りが良くできていて、期待を胸に部屋に案内される。
しかし、資料をもらう前にN氏から言われる。
「申し訳ありません、最初に伝えさせてください。予算をオーバーしてます。契約の可能性が低いと思われるので、設計は動かさず営業サイドで見積を作成しています。外観まで作成もできていません。申し訳ありません。」
増税前で駆け込み契約が多く、現場はフル稼働で職人が足りない状況。
社としては無理な契約はせず、納期を守るのが最重要方針だと教えてくれた。
「そうですか、、、無茶言って申し訳ありません。でも、ありがとうございます。」
そしてB社の間取りと見積を見せてもらう。
おお!コレはいい。
玄関の向きはA社と同じだが、位置をズラし、リビングを中心に部屋を配置、水回りを上手く並べてまとめ、小さく和室もある。
今まで見学させてもらったB社の家と基本が一緒で、極力無駄なく配置されている。
トイレも2つ、玄関近くと奥にプライベート用で上手く作られている。
和室とトイレの希望はクリアされており、間取りはできていた。
そして肝心な見積りの金額。
・・・・500万近くオーバーしていた。
坪単価はA社より高い。
で、土地はどうしたか?
A社と正反対で前の道に高さを合わせるよう切り崩されていた。
なぜ切り崩したのか?
理由はA社のように土地を造成すると擁壁と地盤補強に金がかかるとの事。
そこはすぐ理解できた。
が、待てよ?擁壁はないのに何故にこんなに高い?
理由は後ろの道にあった。
切り崩すと道が崩落する恐れがあるので、それを支える矢板工事と言われる補強工事が必要になるとのこと。その費用が予算の1/3を占めていた。
これだと後ろの道からは崖下の家、見下ろされる形になる。
うーん。
「今回はこのような見積りになりますが、気になる事があればいつでも連絡ください。あと、もし他社に決まった場合でも連絡だけ頂ければと思います。」
N氏に礼を伝え、その日は帰宅。
どうやっても金がかかる土地なのか、計画が暗礁に乗り上げた気がした。