住宅ログ[16]新たな候補地
A~D社との対応後、検討している土地の造成費をどうにか抑えられないか色々調べていたある日、父より連絡が入る。
気を使ってか、慣れないスマホのSMSで。LINEはどうした?
「家の近くの土地、○○(父いとこ)と話したら、良い返事が貰えそう。詳しくはお盆に相談しようと思う。今検討してる土地の件は保留したら。」
おぉ?どこだ?
その日の仕事終わりに実家へ。父より話を聞く。
実家から直線距離で200mほど離れた区画整理区にある公園の近く、
いとこのM氏も父親より相続した土地、
今後は利用する予定もなく、他人に売るよりは身内にと売買に前向き、
等々。
実家の西側は畑ばかりで未舗装の農道だけだったが、この数年で網の目に道路が整備され、公園ができてからポツリポツリと家が建つようになっていた。
まだ開拓地感は否めず、家も外灯も少ないので夜は暗い。
緩く西に下っているので、直線距離で1.5キロほど先に海は見える。
国道のバイパス終点から、さらに奥である。
「道はきれいだけど、何もなくて静か」
「遠くだが、海が見えて景色はイイ」
「ほぼフラットな土地、これは地盤がしっかりしてたらかなり造成費が抑えられそう。」
が、最初の感想。
購入直前の土地を「土地A」、親戚からの土地を「土地B」とする。
さっそく妻へも報告するが、
「暗いし不便そう、ぶっちゃけ景色もいいと思わない」
と一蹴される。
一応、A社B社へ候補地として報告だけしておくと伝えるが、このころから土地Bの可能性を探ろうと話をすると妻の機嫌が悪くなる。
少しずつズレが出始めた。